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コーヒーの保存法

コーヒーの味や香りが劣化する3つの要因

コーヒーには避けるべきものが3つあります。
それは
①酸素、②水分、③二酸化炭素(ガス)の流出です。

①コーヒーにとってひとつ目の敵は酸化です。phの低下です。

②水分や湿気、焙煎時に生じた成分(クロロゲン酸ラクトンなど)は水分子と反応するとphが低下。

③豆からの二酸化炭素(ガス)流出。焙煎したコーヒー豆は二酸化炭素を豆内部に蓄え、そのガスがコーヒーを酸素や水分などの劣化要因から守る役割を果たしています。このガスは焙煎した直後から揮発性が高い香りの成分とともに抜けていきます。

ベストな保存方法は?

酸素に触れないようにし、湿気を避け、ガスが抜けるのを防ぐには、

コーヒーバッグに入れたまま保存すること

多くのコーヒーバッグには「二酸化炭素(ガス)の弁」がついていて、コーヒーは良い状態で保存できるようになっています。飲む直前まで開封せず、このバッグにいれておくのがベストです。一度開けてしまったら、その都度しっかりと袋の封を閉じ、一般的な食品と同じように直射日光や高温多湿の場所を避けて保存するのがよいでしょう。

できれば豆の状態での保存がおすすめ

粉の状態で置いていたほうが便利ですが、コーヒーは豆のままで保存していたほうがより長く風味や味を楽しめます。粉の状態にすると、焙煎豆に含まれていた二酸化炭素(ガス)は、最大で70%程度失われてしまいます。残った30%の二酸化炭素も、小さな粒のひとつひとつの全面から香りとともに勢いよく抜けることに。香りや風味が大切なスペシャルティコーヒーでは、粉の状態での長期保存は向かないので、惜しむことなく新鮮なうちに飲み切ってしまうのがオススメです。

保存は冷凍庫へ 冷蔵庫は×

豆のまま冷凍庫に入れてしまう。
「コーヒー豆を冷凍することで、個体が液体になることなく気体になる昇華という現象が、約16倍遅くなるとされているからです。すなわち、保存温度を下げることで、コーヒーの香りや味わいを長く保つことができます。」『世界一美味しいコーヒーの淹れ方』(ダイヤモンド社刊より)
この方法であれば常温よりも、美味しく飲める期間を伸ばすことができるのだとか。2週間以内に飲みきれないと思ったコーヒーは冷凍庫で保管してみましょう。ただし、冷えた豆が暖かく湿った空気に触れると、一気に吸湿してしまい味が劣化するので、開封しないまま解凍するなど、解凍方法にもこだわってください。

私からのお願い

一番おいしいタイミングでコーヒーを飲んでください!

開封後は、早めに飲み切ってしまう。
これが最高のコーヒーの消費方法に間違いありません。コーヒーは乾燥していますが、保存方法が香りや味に大きく影響する敏感な食品なのです。