アフリカのコーヒーで有名なのが、ケニア、エチオピア、タンザニアですが、それらの国以外にも美味しいコーヒーが採れる国があります。それがルワンダコーヒーです。

甘味の後に酸味が来てフローラルな香りがあるコーヒーです。
奇跡的な復活
ルワンダは大虐殺など苦しい時代を乗り越えて今のコーヒー生産国まで復活しました。
1994年にわずか100日の間に100万人もの国民が大量虐殺されるジェノサイドが起きました。
実に人口の10%が虐殺されたことになります。 その後、この悲惨な状況から脱却するためにルワンダ国内で復興運動が起こり、2000年代には急激な経済成長を遂げて「ルワンダの奇跡」と呼ばれました。その復興の中で、コーヒーの生産が貢献した部分が大きく、現在では輸出総額の25%がコーヒー豆の輸出になっています。






ルワンダってどこ?
ルワンダはアフリカの真ん中あたりに位置している国であり、コンゴ、ウガンダ、タンザニアなどのコーヒー生産国と隣接しています。 面積は約3万㎢であり、日本の四国よりも少し大きいくらいの広さです。人口は約1,000万人であり、日本の1/10くらいの人が住んでいます。
ルワンダは「千の丘の国」
ルワンダは「千の丘の国」というニックネームがあるほど標高の高いエリアです。 コーヒー豆の栽培は主に標高1,500m~2,000mの高地で行なわれており、もともとは熱帯気候で気温が高い国ではあるのですが、高地による気温低下によってコーヒー豆を栽培するのに最適な気温となっています。
高い標高によって昼夜の温度差が激しくなり、身の引き締まった美味しいコーヒー豆の栽培が可能となります。降水量に関しても、雨季が3月~5月と10月~12月に分かれており、豊富な降水量に恵まれています。 土壌に関しても、ミネラル分を多く含む火山灰性の土壌になっており、まさに美味しいコーヒーを栽培するのに最適な気候条件が整っているところです。
ルワンダは自然栽培が基本
過去の大虐殺の影響で成人男性が少ないルワンダでは他の国と違って多くの女性がコーヒー産業で働いています。コーヒー豆は輸出の25%を占めており、人口の約40万人はコーヒー産業に関わっているとすら言われています。 農薬や有機肥料を使わない自然栽培がルワンダでは行われています。
ルワンダ産コーヒーの特徴
ルワンダ産コーヒーの味をひとことで言うと、柔らかくて飲みやすいフルーティな酸味が特徴的です。口当たりがなめらかで、ほどよいコクがあります。
ルワンダ産のコーヒー豆の等級は5つのグレードに分かれており、カッピングテストと欠点豆の数によって等級が付けられています。
グリーンの状態 | 3.0 |
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オススメ焙煎 | ミディアムロースト~フルシティロースト |
欠点豆 | 15個/250g |
味覚特徴 | 甘味の後に酸味が来てフローラルな香りがあるコーヒーです。 |
産地 | ルワンダの首都の北方 ルリンド地区 |
農園 | 零細農家 600軒を超える農家 |
標高 | 1,800〜2,250m |
品種 | ブルボン系 |
スクリーン | 15up |
規格 | AA |
精製 | ウォッシュド |
乾燥 | 天日乾燥(アフリカンベッド) |
収穫時期 | 3月~8月(メインクロップ) 5月〜11月(セカンドクロップ) 2回の収穫期が重なる |
認証 | – |
保管 | 定温倉庫 |
包装形態 | 30kgグレインプロ |
入港日 | 2022年7月6日 |