コーヒーは植物です。 アカネ科の植物「コーヒーノキ」の種子。 コーヒー豆は「豆」ではなく、果物の「種」です。 コーヒーノキの実はサクランボのように赤く、 コーヒー豆はその中に平らな面を合わせるようにしてふたつずつ入っています。
コーヒー豆は生では青臭い
コーヒーの実は、そのまま食べてもあまり美味しいものではありません。 まして「種」、つまり「生豆」。青臭いばかりで食べられたものではありません。
でも、いったい誰がこれを煎り、粉にして、湯で煮出すという画期的な方法を発明したのでしょうか?
コーヒーが現在のような飲まれ方をされるようになったのは、15世紀ごろのことだといわれています。 場所はアラビア半島。 イスラム教の僧侶たちが、夜を徹しておこなう宗教儀式の際、眠気覚ましの秘薬として飲んだのがはじまりだそうです。
伝 説
「その昔、ひとりの僧侶が食べる物もなく山中を彷徨っていいると、一羽の鳥が降り立ち、『コーヒーの木』を僧侶に教えた。 僧侶はその木の実の種を煎って、スープにして飲んだ。 すると、たちまち疲れは癒え、元気になったという。
街に戻り、病人にこれを与えると、病も治ったそうな…」。 コーヒーるんばにある「むかし、アラブの偉いお坊さんが…」という、あのフレーズですね。