一般的なコーヒー豆の栽培時には大量の合成肥料や化学肥料とともに農薬を使っています。
全世界の農作物別農薬使用量は、【第1位:綿花】【第2位:コーヒー】【第3位:タバコ】です。
作物の中でもコーヒーは農薬を使用する量が多いことが知られています。
したがって輸入時にの残留農薬の基準が決められています。
コーヒーにはこれらの農薬が使われているようです。
※コーヒー豆の残留農薬は基準 残留農薬基準値検索システム
→ さらに輸送にはカビなどを抑えるために下記の燻蒸処理が行われます。
輸送時の燻蒸処理(消毒)
今でも薫蒸に使われているのが「臭化メチル」=別名「メチルブロマイド」です。
劇薬で揮発性です。
揮発性なので残留はそれほど多くはないが、基準以下でも微量ながら残ってる可能性もあります。
コーヒーに限らず輸入される作物は、それなりのリスクがあります。
臭化メチル
臭化メチルは、モントリオール議定書締約国会合で、フロンなどと同様にオゾン層破壊物質として指定されていますが、例外として土壌くん蒸等の「不可欠用途」として使用が認められています。 しかし、国際的な地球環境保護の観点から、不可欠用途であっても全廃すべきという動きが近年進んでおり、我が国においても、臭化メチル全廃のために代わりとなる技術の開発普及に取り組んでいます。 |
カビ毒
輸入される作物にとって厄介なのがカビ毒です。
病害虫は検疫で殺せたとしても作られた毒素は消毒ではなくなりません。低いグレードのコーヒーで多く見られるカビ豆で、毒に加え、えぐみがあり決して美味しいとは言い難い味です。
低品質の豆には欠点豆が多い
低グレードのコーヒー豆は、欠点豆が多く混入率は20%!!
500g中、約100gが死豆やカビ豆、虫食い豆でした。激安ショップやスーパーで売られている安売りコーヒーの3分の1が欠点豆入りだったという結果あるそうです。
当然、大量に低コストで販売されるコーヒー豆は、一粒一粒まで気を使えませんし、使いません。
このような状態では豆のままは売れませんので、粉で売ります。
粉の状態になったものは欠陥豆の混入の有無が区別出来ません。
読者の皆様には、焙煎後の豆の状態のものを選んでください。
カビ豆や欠点豆は、入管時農薬ではないので基準や規制の対象ではないのでしっかり混ざっています。
ぜきお農園 coffee clubでは…
当店では、有機栽培無農薬、JAS認証のものも扱います。JAS認証のものは燻蒸処理もしないので安心です。
JAS認証のないコーヒー豆は、煎前にぬるま湯で洗浄してから乾燥後、焙煎を行います。
多くの農薬は基本的には水溶性です。しっかりお湯で洗い流すことで農薬の残留濃度を下げてから焙煎して販売します。